肩腱板断裂

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肩腱板断裂とはどのような疾患か肩腱板断裂について紹介しています。

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  肩腱板断裂

 肩の腱板とは、肩甲骨から起こり上腕骨頭に付着す4つの筋肉の腱の総称で、肩の挙上や内・外
 旋運動で非常に重要な役割をします。例えば肩の挙上の際には腱板の働きで骨頭が肩甲骨の受
 け皿に引きつけられることと、三角筋が働いて骨頭を中心に上腕骨が持ち上げられることがバラン
 ス良く行われる必要があります。もし腱板断裂が起こって骨頭がうまく引きつけられなくなるとどうな
 るかといいますと、骨頭はうまく回転運動が行われずに屋根の部分である肩峰と衝突してしまい挙
 上が困難になってしまいます。こうなると骨頭を取り囲んでいる腱板はさらに擦り切れることとなり、
 また、その周囲にある肩峰下滑液包という袋の炎症が起こるため肩の疼痛を引き起こします。
 そして、疼痛や腱板の筋力低下がおこると肩の動きが他の人が動かしても制限されてきます(関節
 拘縮といいます)。

 腱板断裂の診断と治療についてお話しすると、特徴的な症状は初期にはなく、肩を動かすときに痛
 いとか、寝ていると痛くて目が覚めるなどの炎症による一般的症状があり、腱板断裂が大きくなって
 くると、肩の力がなくなったという、わりと特徴的症状を自覚します。また、レントゲン撮影でも初期に
 は異常がないことがほとんどで、断裂が大きくなってくると骨頭と肩峰の間の間隙が腱板がないため
 に狭くなるといった特徴的所見が出現します。では初期には診断がつかないかというと、現在では多
 くの病院で活躍している、MRIという検査が有効です。この検査はレントゲンでは写らない筋肉や腱
 などをはっきり描出し腱板断裂も1センチくらいの小さいものでも早期に診断可能です。また、関節造
 影検査を行いますと本来漏れない関節の外に腱板断裂部から造影剤が漏れることで診断が確定で
 きます。

 治療は、比較的年齢の若い40-50歳代の明らかな外傷を契機に発症したものは手術による腱板縫
 合術の適応があります。一方、70-80歳代で手を使う仕事もせず、明らかな外傷もなく加齢変化が基
 盤に発症した場合は鎮痛剤の投与や湿布、肩峰下滑液包への消炎剤の注入などの保存的治療の
 適応となります。これ以外では、症状の程度や仕事や家庭環境など考慮して治療方法が決定されます。






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